おどろいて顔をあげると、上野たちが女子のまえに仁王立ちしていた。
「間宮になにいってんだよ」
体の大きい渡部がせまると、女子は少し後ずさりながら、
「だって、どう見ても変じゃない。今まで静かだったのがいきなりそんなになるなんて・・ねぇ?」
ほかの女子からそうよ、そうよと声が上がる。
「何がおかしいんだい。あれが素の間宮さ。あんたらが間宮の本当の姿を見ようとしなかったから気づかなかっただけさ」
「なによ、あんただって前までは何も知らなかったんじゃない。知ったかすんじゃないわよ!!」
女子のひとりが、腕を振り上げた。
さとこの瞳がキランとひかった。
「やべっ」
渡部が危機をかんじて駆け出す瞬間・・・それよりも早くとめた人物がいた。
・・・ッパシ
いきなり腕をつかまえられ、驚いて振り返る。
「・・・・川嶋くん!!!」
きゃー、と女子から黄色い声があがった。
「これは、どういうこと?」
冷たい目で女子をみわたす。
「だって・・・高橋さんが・・・・・・・・っ」
つかまれて赤くなった手首を片手でつつみながらぼそりと言う。
「さとこだけが悪いんじゃないだろ。ほら、両方ともあやまる!」
ビシリと川嶋が言うと、女子はすごすごと頭をさげた。
「ごめん・・・・・・」
「あたしこそ、悪かったよ。ごめん」
ケイタはそんな成り行きをボーゼンと見ていた。
状況に、ついていけない。
そのとき、予鈴がなった。
わらわらと教室に入っていく生徒の群れのなかに、ケイタはひとり突っ立っていた。
「ほら、教室はいるぞ」
いつの間にきたのか、崎野がドシ、とケイタの背中をたたいた。
「間宮になにいってんだよ」
体の大きい渡部がせまると、女子は少し後ずさりながら、
「だって、どう見ても変じゃない。今まで静かだったのがいきなりそんなになるなんて・・ねぇ?」
ほかの女子からそうよ、そうよと声が上がる。
「何がおかしいんだい。あれが素の間宮さ。あんたらが間宮の本当の姿を見ようとしなかったから気づかなかっただけさ」
「なによ、あんただって前までは何も知らなかったんじゃない。知ったかすんじゃないわよ!!」
女子のひとりが、腕を振り上げた。
さとこの瞳がキランとひかった。
「やべっ」
渡部が危機をかんじて駆け出す瞬間・・・それよりも早くとめた人物がいた。
・・・ッパシ
いきなり腕をつかまえられ、驚いて振り返る。
「・・・・川嶋くん!!!」
きゃー、と女子から黄色い声があがった。
「これは、どういうこと?」
冷たい目で女子をみわたす。
「だって・・・高橋さんが・・・・・・・・っ」
つかまれて赤くなった手首を片手でつつみながらぼそりと言う。
「さとこだけが悪いんじゃないだろ。ほら、両方ともあやまる!」
ビシリと川嶋が言うと、女子はすごすごと頭をさげた。
「ごめん・・・・・・」
「あたしこそ、悪かったよ。ごめん」
ケイタはそんな成り行きをボーゼンと見ていた。
状況に、ついていけない。
そのとき、予鈴がなった。
わらわらと教室に入っていく生徒の群れのなかに、ケイタはひとり突っ立っていた。
「ほら、教室はいるぞ」
いつの間にきたのか、崎野がドシ、とケイタの背中をたたいた。

