帰り道、ひとりで歩きながらケイタはため息をついた。

昼間のことを思い出すと、頭が痛くなる。

今日も、「こいつらとはいたくねえ」とみんなバラバラになってしまった。
これまで、こんなケンカなんてしたことがなかったのに。


明日、学校に行くのが憂鬱になった。

―サボろうかな。

一瞬そう考え、ぶんぶんと首をよこにうふった。

明日になったら、きっともとに戻ってるだろう。
そう思うと、足取りが軽くなった。


そうして、胸にうずまくもやもやをかき消すように、鼻歌を歌って帰った。

明日、いつもどおりのみんなと会えることを願って・・・