放課後になっても、騒ぎはおさまらなかった。

いや、むしろひどくなっていた。


今まで仲の良かったケイタたちのグループが、朝の渡部と崎野をはじめにいっきに仲間割れしたのだ。


2時間目の休憩のこと。
ゆりかとさとこが言い合いをはじめた。

「なんだい、チビのくせに調子付いてんじゃないよ!」
「さとここそ、何よ。そんな性格だから誰もよってこないんじゃない!!」
「あんたの自己中も、前からうんざりしてんだよ。前のことだって、自分の都合であたしや川嶋たちを悪者あつかいしたじゃないか」

「むかしの話持ち出すなんて、サイテー」
「むかしじゃないね。つい最近のことじゃないかい」

それからそっぽを向き、一言も話さないまま。

そして次は崎野と上野だ。

「おまえ、前から何リーダーぶってんだよ」
「俺がいつリーダーぶったって言うんだよ。自分がイラだってるからってこっちまで巻き込むな」
「おまえのその冷静さがムカつくんだ。調子のってんじゃねえよ」
「なんだと?」

そして、ついにはケイタまで。