私の涙は貴方の為に




ガラガラッ

学校につき、教室に入る。

「ちょ!まじウケんだけど!」

「だろー?」

「アッハハ!」

…るせー。

静かにしろや。コラ。

うるさい生徒たちの間を通り、私は席に着いた。

担任が来るまで、あと15分。

それまで、寝ようかな。

私には、友達と呼べる人はいない。

最初の頃はクラスの女子が話しかけてきたりしたけど、今じゃそれも来ない。

話しかけても、そっけない態度を取る私はきっと面白くない奴なんだろう。

クラスの奴らが嫌いなわけじゃない。

ただ…他人は信用出来ない。

人は必ず、人を裏切る。

所詮は他人だから。

信用できるのは、家族だけ。

そんな唯一信用できる存在さえ、いない私は…世間から見たら、可哀想な奴でしかないんだーーー。