私の涙は貴方の為に


ガチャ

扉を開けて、リビングに入る。

『おはよう』

虚しく響く声。

私に返ってくる返事はない。

慣れたはずの静けさに少しの寂しさを覚え、リビングを突っ切り、居間に向かう。