出欠確認や今日の授業日程などのお知らせが終わり、HRがそろそろ終わるかという時。
春「あー、そーいや今日は転校生がいるんだった。」
…突然ハルちゃんがそういった。
は…?転校生…?こんな学校に?
そーいや、私の周りの机が5つ空席だ。
誰の席かと思ったら、転校生のか。
基本、他人に興味が無い私には誰がいて誰がいないかなんて分からない。
クラスのメンバーを覚えてなければ、覚える気も無い。
女1「センセー!男子ですかー?女子ですかー?」
クラスの女子の一人がハルちゃんに聞いた。
春「ん?ああ、5人は男子で、1人は女子だ。」
女1「キャ〜!やった〜!」
そんなにいんのかよ。…しかも5人は男子。最悪だ。
転校生達の席は私を中心に囲むように開いている。
面倒くせーな。まぁ私には…関係ないけど。
……他人なんて、信じられない。
そんなことを考えてるうちに、ハルちゃんの長い話が終わりクラス中の視線が扉に集中する。
春「じゃあ、お前ら入れー。」
ガラガラッ
ハルちゃんの合図で入ってきた5人の男子。
…今日、私達は出会ってしまった。
今日という日のこの出会いが、私の運命を大きく変えると、私はこの時もしかしたら感じていたのかもしれないーーー。
