麻衣「お兄ちゃんと一緒に寝たいの…」年也「麻衣…変わってる」麻衣が年也の隣へ、年也「麻衣、近いやん」麻衣「何か?落ち着く」麻衣「お兄ちゃん、べったりされるの平気みたいね」年也「気にしないよ、慣れてるし」麻衣「お兄ちゃん、横浜でのコンサート、かっこよかったよ、自慢のお兄ちゃん、今思えば16年間いろあった」年也「常にギリギリだったし」翌日、年也は午前中、歌の練習をして、昼から新曲作りをしていた、年也「こんな感じだし」麻衣「お兄ちゃん、新曲どんな感じ?」年也が少し演奏してみると、麻衣「うまい…」麻衣「お兄ちゃん、美佐恵「取材もうすぐね」年也「5時からだよ」5時過ぎ、スタッフ数人が自宅へ、通晴「来た」記者が通晴にデビューまでの経緯を聞いていた、麻衣「父さん、リラックスしてる」年也「バラエティ番組の収録だって」麻衣「バラエティ番組?」年也「オレのこれまでの半生、歌手デビューまでのことを放送したいって言ってたよ」美佐恵「年也…」年也「オレみたいな才能の無い人でも歌手になれるってことを知ってほしい、才能が無いからって歌手の夢を諦めかけている人たちに希望を与えたいなって思う」麻衣「テレビ放送っていつ?」年也「秋ごろかな」渋川が訪ねてきた、渋川「若山、オレが果たせなかった夢、頼んだぞ」年也「うん…」渋川「若山、来週のコンサートは大阪でやるよ」年也「大阪」渋川「この前のコンサート、定評でな」渋川「前代未聞の快挙なんだぜ、若山年也、立ち止まるなこのままスターへの階段をかけ上がれ」年也「はい…」年也は涙が出ていた、渋川「泣くなってこれからだぜ」翌週、年也は大阪でコンサート、渋川「上出来だな」宮本「文句なしだな〜」森崎「歌唱能力だけじゃない、集客力、そして盛り上げる能力が群を抜いている、それらはセンスだけでは身につかないもんなんだ、16年にも及ぶ、技術と経験値なんだろう」6時間のライブを終えて、ホテルで1泊、渋川「若山、寝てるな」森崎「今日の売上、相当やろうな?」渋川「あぁ…概算だけど1600万アタマ辺りで着地してる」森崎「そうか…16年頑張ってきた甲斐あったな」渋川「経費引いて1200万の利益出てるよ」森崎「なるほど、アイドル歌手になってきたな」翌朝、年也たちは帰宅のとへ、家族が成田空港で待っていると、麻衣「お兄ちゃんそろそろ」年也たちが国内線の到着ロビーへ、ファン「来たぞ、若山年也だ」ファン「生で見れた」麻衣「お兄ちゃん」麻衣が叫ぶ、