2000年2月15日朝、若山家、年也が起きた、年也「よく寝れた、とうとうこの日が来たな」妹麻衣「お兄ちゃん、歌手デビューの日が来たね…」年也「うん…オレ、意外に冷静だな」母親美佐恵「年也、頑張って」父親通晴「年也、よくここまで来たな、すごいよ」通晴「みんなで見に行くか」麻衣「決まってるやん…お兄ちゃんの晴れ舞台なんだから」年也「ありがと」年也は朝食を済ませ、パンクの服にスキニージーンズに着替えた、麻衣「お兄ちゃん、パンクファッション似合ってる」年也「まぁね」スタッフが迎えに自宅へ、年也達は横浜アリーナへ向かった、横浜アリーナに到着、すでに混雑していた、通晴「すごい人だな」麻衣「お兄ちゃん、すごい」川崎マネージャー「年也、落ち着いてるな」年也「まぁね…」川崎「ここまでの道のりは壮絶だったな」年也が会場へ、観客「若山年也だ…」通晴たち3人は最前列で、年也が最初に挨拶、美佐恵「年也、話し方、落ち着いてる」川崎「そうだろな若山の頑張りは誰にも真似できねぇよ…」年也はピアノを弾きながら歌い始めた、数分後、観客「上手いな、ピアノを弾きながら歌うのはかなり難しいからな」観客「確かに、人間は同時に2つ以上のコトをこなすのはなかなか出来ない」川崎「感心してるようだな…」川崎「まぁ、オレが見てきた歌手はみんな才能とセンスのあるやつしかいなかった、だが若山は違う…」川崎「センスも才能もゼロだったんだ、そんなやつは他にはいなかったよアイツは今15年間の技術だけで演奏している、まさにミラクルだな」2時間の演奏が終わり、年也は自分の生い立ちについて語った、観客「15年だってよ…」コンサートが終わり、帰宅、川崎「若山、大成功だったよ…」麻衣「お兄ちゃん、カッコ良かったよ…」年也「オレ、プロの歌手なんだな…」川崎「あぁ」年也は涙が出ていた、麻衣「お兄ちゃん泣いてる」年也「うん…才能も無いオレを15年も支えてくれた、ありがと」麻衣「お兄ちゃん、昔から泣き虫なんだから」年也「まぁね」美佐恵「いいのよ礼は言わなくて…年くん」美佐恵「いつまでも泣かないの…」年也「うん…」麻衣「お兄ちゃん、1曲、聞きたいな」年也「いいよ」年也はギターを持ってきた、ギターを弾きながら歌う、麻衣「これが私のお兄ちゃんなんだ」夜、美佐恵が寝室に行くと、年也は寝ていた、美佐恵「もう、寝てる」通晴「2時間以上も大勢の前で演奏すりゃあ、疲れるからな」翌日、大学で、竪山達巳「トシ、昨日の初ライブすごかったよ」年也「まぁね…人すごかった」