「?」

『アパートカフェ』って書いてあるけど

カフェなのかな?
なぜアパート?

そう思いつつ、恐る恐る階段を上がっていく。

「…」

階段を上りきると、二階建てのアパートがあり一階の左側にはカフェのような場所があった。

外には木のオシャレな椅子やテーブルが置いてあり、
一階の右側は…何だかよくわからなかった。


「…あのー」

「‼ふぁ、はい!!!」

突然話しかけられて驚いてしまった

可愛らしい私服姿にエプロンを着た同い年位の女の子だった

背もおんなじくらいかな…

「お一人様ですか?」

「え?あ、えっと。は、はい」

突然の事に対応が困ってしまい、結局
外の椅子に座り、そのままメニューを渡された。

「決まったら呼んでくださいね」

満面の笑みで言われ、店の方に戻っていった。

えっと、お菓子どうしよ。あの子バイトかな?店長さんに直接渡した方がいいかな…
うーー……ん

とりあえずあの子に聞いてみよ

「あ、あの。すいま、せーん」
……声、小さかったかな…

「はいはーい!ご注文はお決まりですか!?」

「え!?えと…じゃあ……特製抹茶ラテ…で」

「かしこまりました!」

返事と同時に店の方にすっ飛んでいった

また言えなかった…ちゃんと言わないと

「おまたせ!」
え!?はやっ!

「ど、どうも」
い、言わなきゃ。うん。

「あの___」


「あのさ!」


「んへ?」

「もしかして、皆山高校の子?」

「え?う、うん」

「二年?」

「うん。まあ」

「最近来たの?あんま見ない顔なんだけどさ…」


「あ!じ、実は、今日隣に引っ越してきて、これ。お菓子渡してこいって言われてきたの」

お菓子を彼女に渡すものの、ボーッと私の方を見ている

「……」

「あの?」

「隣?」

「うん…今日……」

「わ、私! あい!ここに住んでて、お店の手伝い毎日してるんだ。よ、よよよよろしく!!!」

「え!?わ、私はヒロミ…」

「隣ってことはさ、隣ってことはさ‼」

「う、うん…」
顔がちかい…(^^;

「一緒に学校行けるってことだよね‼」

「あわわ…う、うん…」


そんなこんなで満面の笑みをもらった私は
あいちゃんと『友達』になった。