ピピピピピピ…カチッ


「蒼ー!早く起きなさーい」

一階から声が聞こえる。


「あー、うん。起きる。起きる。」

適当な空返事を返した俺は、ベットから起き上がった。


「今日…入学式か。遅刻できないな」

とつぶやいた。そう。今日は、入学式。俺も今日から高校一年生になるのだ。
真新しいピカピカの制服を着て、一階に降りた。

「あら、似合ってるじゃない。頼んでも来てくれなかったのに!」

母が文句を言ってきた。

「だってさ…」

と言い訳を言いながら、朝食を済ませると、バックを持ち

「いってきます」

学校に向かった。