「おはよう。」

「行ってきます。」

私が起きるのと同時にお母さんが出かけて行く。

お父さんはもう出かけていた。

「…いってらっしゃい。」

私はそうつぶやくと、朝ごはんを作るために台所へ向かった。

昨日は買い物をあまりしなかったから、今日は食パンと、目玉焼き。

作り終わると、麻耶を起こす。

「麻耶~?6時だよ。」

麻耶の寝相はすごく悪い。

昨晩も、蹴られたりするため、私は麻耶の部屋に移って寝た。

「ふぁーい。」

麻耶は背伸びをしてから部屋を出てきた。

「おはよ。」

「おはよー。」

私はすぐに朝食と洗い物を済ませた。

「じゃあ、麻耶、私は朝練あるから。」

麻耶にカギを任せるのは不安だけど仕方がない。

「行ってきます。」

「いってらっしゃい!」