麻耶を寝かせてから、私は勉強をはじめる。

勉強は得意でもなければ苦手でもない。

好きでもないし、嫌いじゃない。

麻耶を寝かせてから、日付が変わるまで勉強をする。

それは、両親に会うためでもあった。

日付が変わるまでには二人は帰ってくる。

「…お姉ちゃん。」

「…麻耶!?どーしたの?」

ドアをあけて、麻耶が部屋に入ってくる。

「怖い夢見たの。」

涙目の麻耶をなだめて、私のベッドに寝かせた。

「お姉ちゃん、勉強?」

「うん。」

「まだ、ママとパパ帰ってないの?」

「うん。」

私は麻耶の隣に入った。

「麻耶が寝るまでこうしてるよ。寝よう。」

「…うん。」