そっか。

今までわたしは、ただ得意なだけで走っていた。

もちろん、それでお父さんやお母さんが喜んでくれるのは嬉しかったけど、それだけに成績が落ち、情けない結果を持って帰ることが心苦しかった。

でも、大事なのはそんなことじゃない。

みやのさんが気づかせてくれた。

なんのために走るか。

いいタイムを出すことも大事だし、もちろん一位になることも大事。

でも、そのためにやらなきゃいけないのは、自分のベストを尽くすこと。