CANDY

彼女はよく笑った。

わたしの持つ、勝手なイメージと違っていた。

「みやのさんて、なんか、イメージと違うね」

失礼かも、と思いながらも、その笑顔と、お互いのお昼を分け合って食べたことでずいぶん打ち解けることができたので、言ってみた。

「どんなイメージ？」

きょとん、としながらみやのさんはわたしをじっと見た。

「謎の美少女って感じだった」

至極まじめに言ったつもりなのだが、みやのさんには伝わらなかったらしく、爆笑された。

「あはっ、はははははっ。謎の美少女って！ そんなドラマじゃないんだから！」