「おかえりー、デートどうだった?」 母親と妹の声を無視して部屋に入る。 部屋の明かりも付けず、部屋着に着替えることもなく、ただ床に座って涙を流した。 何で泣いているのかも分からない。 でも直人のさっきの一言が頭から離れられない。