可愛い顔が目の前にある、好きな人が目の前にいる。 (可愛い...) ゲーセンで楽しそうに笑う顔も、美味そうに飯を食う顔も、そして、今目の前にある顔も。 だんだん意識が無くなっていく。 (クソ...また“発作”が...) バレる前に言おうと決めた俺は寧々の腰を抱き寄せた。 寧々は顔を真っ赤にして抵抗したが、離す気は無かった。