「いいなぁ、新川さん直人とカップル(仮)になれてー」


「あたしがなりたかったー」


「はは、そりゃ残念だったな(笑)」


「そーだ、直人今日の放課後空いてる?一緒に遊ぼうよぉ?」


「あー...今日財布忘れたからいいや、やめとく。」


「えー、つまんなーい」




俺を囲む女子はきゃあきゃあ言う。正直に言うとぶりっ子はちょっと苦手だ。


そもそも恋愛ゲームで選ばれたからには他の女の子と遊ぶ気はなかった。


今日は寧々と帰る、そう決めていたのだ。