消えた時間


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「そこ間違ってるよ

あっ!そこも ここも これも」



「も~うるさい~!!」




さっきまで感謝していた

あたしはバカだ

大バカだ





こんなヤツに見せてもらうくらい

だったら先生に怒られたほうがまし!!




さっきからあたしがノートに

書くたび指摘してくる


(つまり 全て間違えている)




「仕方ないじゃんか!

分かんないんだから………」



もう~

壮の前で挫折とか絶対バカにされる

ほんと最悪だよ



するとフワッと壮の香りがした





「どこが分かんないの?」





横をみると壮の顔が

すぐそこにあった





「えっ? ……っあ…えっと!ここ!

ここ!!が分かんない」



「あぁここね~」




そう言いながらペンをはしらした





っちょっと待って

この状態!!/////



ってか近いんですけど

あたしの心臓の音

バクバクなんですけど………





チラッと壮の顔を見た

でもいつもと変わらない

普通の顔だった





そっかー

そうだよね

壮はこの距離感が普通なんだよね

初対面の時もそうだったし





「おい!!杏奈聞いてる?

今説明したんだけど」



「えっ?!ごめん……聞いてなかった」



「だろうな!俺も何も説明してない」



「はぁ?何それ~」



「杏奈がボーとしてたから ちょっと元

の世界にもどしてやったんだよ」



「はいはいどうも!!」



「じゃぁ説明してやっから

ここがaでこっちがbほんで……

………(省略)んな訳」



「おお!壮天才!!!!やんじゃん」



「まぁな!!!!

今度から俺を数学の神と呼べ」



「呼ぶわけないでしょバカ」



「あぁ?誰がバカだって」



「誰ってそんなの「お前らうるさい!!廊下出るのが嫌だったら静かにしろ!」




「「すみませんっ……」」




もう壮のせいなんだからー

結局先生に怒られたじゃん