消えた時間



あたしの席………




自分の席に座ろうと

体の向きをクルッと変えると

壮と春華が楽しそうに

話しているのが目に入った




お似合いだなぁ(ボソ)




「あっ!ごめん~杏奈

次の授業の準備しないとね」



「えっ…あっ…うん! ありがとう」



「うん! 壮君次の授業寝ちゃダメだよ♡」



「あぁ」






本当にお似合いだなぁ

って!!

あたし次の授業の準備しないと!!





えーと数学Aだよね




ガサガサガサ……………?


ガサガサガサガサガサガサ……ん????



ガサガサガサガサ………!!!!





ヤバイ!! ない!!!!


えっ?!うそ!




だってあたし昨日の授業の時

教科書持ってたし



このあたしが寮に持って帰って

勉強なんてする訳ないし



誰かに貸した?




いやいや~あたし知り合いゼロなのに

他クラスの人に

貸したとか有り得ない




だったら……通り魔?

通り魔!!

えっ?!

まさかの教科書狙いだったとか




「いやいや有り得ないから」


「ですよね~

って!なんで壮がつっこむのよ」


「だから 杏奈は考える事

めっちゃ顔に出てるんだって」



「そりゃ~失礼しました!!」




「んで?教科書無いわけ?」





「そうなの」





「てかさ~ロッカーの中みた?」




「あっ!ですよね~」





「ですね~ ってか早く取ってこい」




「アイアイサー「おい!お前ら早く席につけー」



えーーーーーーー!!

マジっすか先生


しかも数学の先生って

この高校で1番怖い人じゃん



用意しそびれた~

うう~……どうしよ



すると隣の子がツンツンと

肩をつついてきた



え?

確か今日隣の子休みのはず……




壮!!!!




「何やってんの(コソッ)」



「どうせ教科書取りに行かねんだろ

しゃーなし 見せてやるよ

前後だったら見にくいだろ?」






なんじゃこの紳士な男の子の行動

でも何でだろ?

凄く腹立つ




「行かないんじゃなくて行けないの!

でもしゃーなし見てあげる」



「うわーそれが見せてもらう

ヤツの態度かよ」




「はいはい、ありがとうございます」




「まぁよしとしてやるよ」




なんだこいつ凄く腹立つ!

まぁでも教科書見せてくれるのは

感謝だね