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キーンコーンカーンコーン

キーンコーンカーンコーン









ヤバイ!!

終わってしまった今日の授業が

何も考えてないんだけど!




どうする?

部活中に考えるのは無理だし

椏由に頼る?

いやいやダメでしょ

椏由だって明日作るんだし





えーとじゃあ先輩?

おお!

いいんじゃない




でもでも初めっから聞くとか…

ダメでしょ




だったら…

お母さん?!

いい!!いいぞあたし!!



そうだよ

あたしの身の回りにも

料理の達人いるじゃん





あっ………

家引越したっていってて

電話番号知らない……


お母さん携帯持ってないし……






?!

…………携帯?!




携帯!!


いるじゃん!

お母さんより料理の達人!!




もー何であたしは

こんな最強のヤツがいることに

気づかなかったんだよ~



今の時代携帯だよ

インターネットだよ

グローバルだよ!





あたし今の時代に生まれてよかった~






なんて1人で感激していると







「ッギブギブ

杏奈マジでもっとマシな事考えろって

笑い堪えるの大変すぎで、ヤバイわ」





ップ




いやいやもう

もろ笑ってるんですけど






「あたしは壮が料理出来ないと思って

わざわざ今日の晩飯を

考えてあげてるんじゃんか!

感謝してよね」






「へーわざわざねー

ってかお前料理出来んの?」







「ま まぁ そりゃ多少は」





「へー多少ねー

まあそうだよなぁ

JKが料理出来ないなんて

女子力低すぎ遅れてる系女子しか

いねーよなー」






「そ そりゃね~料理くらい

あたしでもできんじゃない?」







「わー楽しみだー(棒)」







うわー


絶対壮 あたしの事バカにしてる

絶対 絶対 絶対!!

完璧に料理してやる!!