椏由
「はいはい

もう分かったから


とりあえず私の部屋だからここ!!

後なんか皆の昔の話聞いてみたい」




杏奈
「あっ!それ分かる

あたしも聞きたい」






「んじゃ~簡単な昔話でもすっか」






「そうだな。

じゃあまず俺からな



俺が空手初めたのは小3の時」





杏奈
「あたしも小3」






「杏奈は知っとるわ」





あーそりゃどうも



すると椏由と艇が


“俺も” “私も” と言った




えっ?!

もしかして皆小3の時からなの!



すっごい偶然じゃん




ってまぁ空手部なんだし

小さい時からなのは皆一緒か






「マジか?!

椏由ちゃんが小3からだったのは

知ってたけど

お前らもだったとわな」






椏由
「うんうん!

ほんとびっくり



でも私と杏奈とは

もう1個共通点があるの」






ね~




なんて言いながら

嬉しそうにあたしの方を見てくる





か か かわいいーーーー♡




何じゃこの子は

さっきまであんなツンツンしてたのに




ツンデレの極み?!






やばい!!







杏奈
「そうだね~

あたしと椏由は

中3の夏の同じ時期に

同じ病院で入院してたの。



まぁあたしも椏由も

知らなかったんだけどね」









ん?


艇の顔を見ると

凄い驚いている




へ?!

そんな驚くとこだった?





すると艇が何かを思い出したのか



“やっぱりーー!!”



っと大きな声をだした








「実はさぁ俺もその時

病院で入院してたんだ。

あれだろ娜慚病院(DazanBhoin)だろ。



どっかで杏奈の顔見たことある

と思ってたんだよ~



ほら!!

階段から落ちそうな時に

俺が助けてやっただろ」






杏奈
「………っ!

あの時の?!マジか!!

全然気づかなかった」







すっかり

今までそんなことが

あったことさえ忘れてたよ





すると今度は壮が






「娜慚病院って俺の家だよ」






………っ!





「「「えっーーーーー?!」」」




ウソ?!


娜慚病院ってくっそでかい病院だよ

やばくない?!

すごくない?!






いやいや

あたし今テンパりすぎて

何がなんだかわかんないんだけど





えっ?!


つまり



あたしと椏由と艇は

壮の家である娜慚病院に

同じ時期に入院してたって事?







「まぁそう言うことだな

ほら俺の苗字“堕山”だろ?

山の読み方変えたら“だざん”



んで漢字に直して“娜慚”

それで娜慚病院ってわけ」





おおーー



ってなんだその適当な

病院名の付け方!!




って言うよりも

あたし達の出会いすごくない?!



運命的だよー!!








結局あたし達は

この話しばっかりいて

いつの間にか朝を迎えていた────