「今日はね、私からも手紙を送ってみようと思うの。この手紙を、あの人に送ってくれる?」

僕は承知する。
でもその手紙は、文字で書かれたのではなく、パソコンで打たれたものだった。
おそらく、看護師さんが代わりに打ってくれたものだろう。

便箋にはハッキリと、僕の名前が書かれていた。