「もーっ! 太陽が眩しいなぁあ!!」
「春川、放課後も来たいのか? ん? 1週間で許してやろうかと思ったが……、1ヶ月雑用やるか?」
思わず叫んでしまった言葉に反応した青木先生の笑顔が真っ黒だったので、顔を横にブンブンと振った。
雑用とはそのままの意味だ。 青木先生の授業の準備、片付け、放課後に準備室を掃除する事などをする。 皆1週間やるのだが、それが凄く辛いらしい。 凄くこき使われる。
「1週間だけにしてやる。 道連れを1人だけ許してやるから、誰か選べ」
「ハル……七瀬でお願いします」
笑顔で直ぐに答えた。 親友道連れか……容赦ないなお前、と言われた。
案外早く終わったお説教。 昼休みはまだ残っているので屋上に向かった。
遥にそれを言ったら帰りにアイスを奢れと怒られた。 そして日陰の方で寝てしまった。
「へぇ、青木の雑用……」
「そうなんですよ〜、絶対こき使われる……!」
遥も道連れにしたけど……、何だか怖い。 あの先生は結構Sなのだ。
宿題なんて直ぐに出しちゃえば良かったなぁ。 後悔した。
「確かにこき使われるけど最終日には何か奢ってもらえる……。 俺はご飯奢ってもらえた」
「え! あ、あの青木先生にですか!」
「由紀が俺の事を道連れにしたけど……その時も奢ってもらった。 由紀のワガママだけど」
由紀とは、藍原 由紀(あいはら ゆき)先輩の事。 愛理先輩の幼なじみで大親友らしい。 会った事はないけれど、とてもカッコいいらしい。
私は愛理先輩の方がカッコいいと思うけどなぁ……。
「春川も奢ってもらえるんじゃない。 七瀬がついてるんだから」
……名前、覚えてくれてたんだ………っ!
感激する私をよそに、本を読みながらそんな事をいう先輩。
遥が出てきてちょっと妬いてしまった。 でも本人は少しウトウトしている。 多分もう夢の中だ。
「えー、奢ってもらえるのはハルのおかげですか?」
「七瀬は道連れだし……頭も良いんでしょ。 青木はそんな生徒に弱いから甘やかすしね」
「愛理先輩……、それは私が頭が悪いという事ですか……」
「違う? その通りだと思うけど」
違わないですけど! と、思わず大声になってしまう。 愛理先輩は寝てる遥を見てシッと人差し指を唇に当てた。
チキショーそんな姿までカッコいいよ!! 見惚れてしまいますが何か文句でも!?
「七瀬、疲れてるんでしょ。 寝させてあげなよ」
「……はい、そうですね。 ハル最近寝てないって言ってたし……」
彼女は最近ある事情で寝ていない。 その事情はよく分からないけれど、多分家の事情。
遥は肝心な事を話してはくれない。 聞こうと思ってもはぐらかせれてほかの話題にされる。 話してくれるのは事情が終わった後だ。
「理由……、話して欲しいのになぁ……」
「親友だから言えない事もあるよ」
少し俯いて言う先輩の顔は見れなかった。 だから…そうですね、と掠れた声で言う事しか出来なかった。
のんびり寝てる親友に、嫉妬してしまった。
「春川、放課後も来たいのか? ん? 1週間で許してやろうかと思ったが……、1ヶ月雑用やるか?」
思わず叫んでしまった言葉に反応した青木先生の笑顔が真っ黒だったので、顔を横にブンブンと振った。
雑用とはそのままの意味だ。 青木先生の授業の準備、片付け、放課後に準備室を掃除する事などをする。 皆1週間やるのだが、それが凄く辛いらしい。 凄くこき使われる。
「1週間だけにしてやる。 道連れを1人だけ許してやるから、誰か選べ」
「ハル……七瀬でお願いします」
笑顔で直ぐに答えた。 親友道連れか……容赦ないなお前、と言われた。
案外早く終わったお説教。 昼休みはまだ残っているので屋上に向かった。
遥にそれを言ったら帰りにアイスを奢れと怒られた。 そして日陰の方で寝てしまった。
「へぇ、青木の雑用……」
「そうなんですよ〜、絶対こき使われる……!」
遥も道連れにしたけど……、何だか怖い。 あの先生は結構Sなのだ。
宿題なんて直ぐに出しちゃえば良かったなぁ。 後悔した。
「確かにこき使われるけど最終日には何か奢ってもらえる……。 俺はご飯奢ってもらえた」
「え! あ、あの青木先生にですか!」
「由紀が俺の事を道連れにしたけど……その時も奢ってもらった。 由紀のワガママだけど」
由紀とは、藍原 由紀(あいはら ゆき)先輩の事。 愛理先輩の幼なじみで大親友らしい。 会った事はないけれど、とてもカッコいいらしい。
私は愛理先輩の方がカッコいいと思うけどなぁ……。
「春川も奢ってもらえるんじゃない。 七瀬がついてるんだから」
……名前、覚えてくれてたんだ………っ!
感激する私をよそに、本を読みながらそんな事をいう先輩。
遥が出てきてちょっと妬いてしまった。 でも本人は少しウトウトしている。 多分もう夢の中だ。
「えー、奢ってもらえるのはハルのおかげですか?」
「七瀬は道連れだし……頭も良いんでしょ。 青木はそんな生徒に弱いから甘やかすしね」
「愛理先輩……、それは私が頭が悪いという事ですか……」
「違う? その通りだと思うけど」
違わないですけど! と、思わず大声になってしまう。 愛理先輩は寝てる遥を見てシッと人差し指を唇に当てた。
チキショーそんな姿までカッコいいよ!! 見惚れてしまいますが何か文句でも!?
「七瀬、疲れてるんでしょ。 寝させてあげなよ」
「……はい、そうですね。 ハル最近寝てないって言ってたし……」
彼女は最近ある事情で寝ていない。 その事情はよく分からないけれど、多分家の事情。
遥は肝心な事を話してはくれない。 聞こうと思ってもはぐらかせれてほかの話題にされる。 話してくれるのは事情が終わった後だ。
「理由……、話して欲しいのになぁ……」
「親友だから言えない事もあるよ」
少し俯いて言う先輩の顔は見れなかった。 だから…そうですね、と掠れた声で言う事しか出来なかった。
のんびり寝てる親友に、嫉妬してしまった。
