『ただいま。』
『おじゃまします。』
リビングに入ると、ママがソファに座っていた。
『遅かったわね。ま、いいわ。ここに座って?』
ママの正面に腰掛ける。
『晴香、麗美ちゃん。実はね私仕事で長期海外赴任する事になったの。』
『かい、がい?』
『そ。それでね。ママの知り合いの子にこの家に一緒に住んでもらうように頼んだんだけど、心配だったから麗美ちゃんも住んでもらうことにしたの。』
ママはニコニコしながらそう話す。
私の頭は何一つ整理がつかないまま話が進んでいく。
『で、その2人って言うのが…』
『ちょっと、待って!』
『…晴?』
隣の麗美は私が普段大きな声出したりしないから驚いてる。
『…ママ、勝手すぎるよ。二週間前まともに話して以来、話してないと思ったら海外赴任?あげく知らない人と暮らせだなんて。』
『あら、知らなくないわ。少なくとも1回は会ってるはずよ。』
そう言ってママはリビングドアの外の方に向かって手招きをした。

