『やめろって。』




ドンッ





『あ、ごめんね。』


『霧月ぶつかってやんの〜。』


『皐月のせいだろ。ごめんね。大丈夫?』







そう言って顔をのぞき込んできたのは、多分1個上の先輩。







『あ、はい。大丈夫です。』


『結構可愛いじゃん。君名前なんて…』


『皐月いい加減にしろよ。ごめんね。』







そう言って行ってしまった。







『ちょ、晴大丈夫?』


『あ、うん!1人はいい人だったし。』


『晴可愛いんだから気をつけなよ?』


『あはは、大袈裟だって。』







その日の放課後、
またあの人たちに会うなんて
思ってもなかった。