うちの名前、美紅。今日も男子と仲良くしてます!

『美紅!帰ろ?』

『里奈!うん!帰ろっか。』

この日のうちは、浮かれてて。なぜかって言うと、うちの好きな将洋君からに告られたから。

『祐希と付き合ってるのは知ってるけど!今さら嫌いになれないし。』

そう。うちは今、祐希君と付き合ってる。うちはそれを理由に断ろうって思ってたのに。

先こされたら、言えないじゃん。

『ねえ、美紅?聞いてる?』

『え?あっごめん。何だっけ?』

『んも~美紅、将洋君のことまだ気にしてんの~?』

やばい。図星だ。

『いや。そういうわけじゃない…けど。』

『あのね。美紅?うそ、バレバレですから~』

そう言って、里奈は大爆笑してた。うちはそれどころじゃないのに。

『じゃあね!美紅?気にしちゃいけないよ!』

『う、うん。』

気にするなって言われても無理だし!どっちか一人とか選べないしっ!

祐希君のことはもちろん好き。大好き。でも、将洋君のことも好きなの。

どうやって断ろう?でも、好きなんだよ?将洋君のことも。

このままだと、2人に迷惑かけちゃう!



『おはよう!美紅!』

『あっおはよう!里奈!』

結局結論は出せずに今日が来てしまった。

『美紅?将洋君のこと、どうするの?』

うちがしゃべろうとした瞬間だった。後ろから、大きな声が聞こえてきたのは。

『美紅~!好きだ!やっぱ諦めきれねぇ!』

えっ!?

『美紅!言われてるよ?』

うちは反応仕切れなくて、将洋君を連れて空いていた家庭科室まで連れていった。

『こんなところまで連れてきて、ごめんなさい。』

『いや、俺こそごめん。』

少しの沈黙を破り、うちは言った。

『うち、祐希君も将洋君もどっちも好き。だから、今はどっちも好きでいい?』

うちは、言いたいことをできるだけ短くまとめた。

『おう。ありがと!祐希にも伝えとくわ!』

『よ、よろしく…ね?』



『美紅?帰~ろ?』

『ちょ、ちょっと待て将!俺も美紅と帰る!』

『まあまあ、3人で帰ろ?』

『『おう!』』

豊島美紅。人生で1番最高の帰り道です!

happyend