いつまでも…*短編

「…じゃ、また明後日。」

「…うん。明後日の朝ね。」

無言のまま未緒の家がある通りまで送ると
手を振り別れる。

やっとこの環境から抜け出せる

と、幸せな気分で家まで小走りで帰った。

リビングの明かりは消えていた。

玄関に登り、部屋に入る。

いつも通り。


勉強するのが当たり前


だから心配して様子を見に来ることもない。


すこし大きめのリュックを押し入れから出して
荷物を詰める

お気に入りの服
通帳
お揃いで買ったスニーカーも準備して

再び押し入れの奥に隠した。