私は思わず手鏡をを拾い上げて握り締めた。
(お願い!! 磐城君を助けて!!)
私は心の底から祈りを捧げていた。
その時、手鏡に〝死ね〟と書かれた文字が揺らめき始めた。
それはどんどん大きくなり、やがて一つの黒い影になった。
私は腰を抜かした。
私の目の前で繰り広げられる光景があまりにも残忍だったからだ。
私にはみずほの堕ちた瞬間が見えていたのだ。
《岩城みずほが飛び降り自殺する》その情報がみずほのクラスに錯綜する。
すると、クラスメートが浮き足立った。
(友達なんて上辺だけだと百合子には解っていた。だからそんな心理につけ込んだのか?)
『自殺するなら早くしろ!!』
『そうだ。俺達は暇じゃないんだ』
心ない野次が飛ぶ。
そんな中、みずほは携帯を手に取る。
きっと磐城君に助けてもらいたくて……
でも、それを百合子が取り上げる。
『誰か、誰か助けてー!!』
みずほが叫ぶ。
でも誰も助けてはくれなかった。
もう一度みずほは救いの手を求める。『助けてーー!!』と叫びながら……
結局誰一人助けてくれなかった。
みんな傍観者だったからだ。
私は黒い影が見せてくれた映像をただ見ているしかなかった。
そして私は気付いた。
あの日此処に集まったクラスメートのように、自分も傍観者だったのだ。
黒い影はその後で、磐城君のコンパクトを目掛けて飛んで行った。
『辞めてー!』
その時、千穂が叫んだ。
千穂はさっき私が見た黒い影にの体を乗っ取られていた。
でもそれだけではないように思えた。
きっとみずほのコンパクトから現れたであろう邪悪な塊にも……
私の手鏡に〝死ね〟と書いた百合子だ。
きっとみずほのコンパクトにもそう書かれていたのではないのかと私は判断した。
『そっちはイヤーー!』
声にならない声で必死に叫ぶ千穂。
次第に屋上の一番端に向かっていた。
千穂は踏ん張る。
でも所詮か弱い女の子だった。
『千穂!』
磐城君が百合子の手を振り切って、千穂の腕を掴もう駆け寄った。
もう少しで届こうとした時に、百合子が磐城君を追った。
強引にでも磐城君を墜とす気らしい。
私はもう一度手鏡を握り締めた。
千穂は磐城君が差し出した手を拒んでその手を百合子に向けた。
『千穂!?』
百合子が慌てていた。
『磐城君……』
千穂は目に涙を溢れさせながら百合子と屋上から堕ちていった。
(お願い!! 磐城君を助けて!!)
私は心の底から祈りを捧げていた。
その時、手鏡に〝死ね〟と書かれた文字が揺らめき始めた。
それはどんどん大きくなり、やがて一つの黒い影になった。
私は腰を抜かした。
私の目の前で繰り広げられる光景があまりにも残忍だったからだ。
私にはみずほの堕ちた瞬間が見えていたのだ。
《岩城みずほが飛び降り自殺する》その情報がみずほのクラスに錯綜する。
すると、クラスメートが浮き足立った。
(友達なんて上辺だけだと百合子には解っていた。だからそんな心理につけ込んだのか?)
『自殺するなら早くしろ!!』
『そうだ。俺達は暇じゃないんだ』
心ない野次が飛ぶ。
そんな中、みずほは携帯を手に取る。
きっと磐城君に助けてもらいたくて……
でも、それを百合子が取り上げる。
『誰か、誰か助けてー!!』
みずほが叫ぶ。
でも誰も助けてはくれなかった。
もう一度みずほは救いの手を求める。『助けてーー!!』と叫びながら……
結局誰一人助けてくれなかった。
みんな傍観者だったからだ。
私は黒い影が見せてくれた映像をただ見ているしかなかった。
そして私は気付いた。
あの日此処に集まったクラスメートのように、自分も傍観者だったのだ。
黒い影はその後で、磐城君のコンパクトを目掛けて飛んで行った。
『辞めてー!』
その時、千穂が叫んだ。
千穂はさっき私が見た黒い影にの体を乗っ取られていた。
でもそれだけではないように思えた。
きっとみずほのコンパクトから現れたであろう邪悪な塊にも……
私の手鏡に〝死ね〟と書いた百合子だ。
きっとみずほのコンパクトにもそう書かれていたのではないのかと私は判断した。
『そっちはイヤーー!』
声にならない声で必死に叫ぶ千穂。
次第に屋上の一番端に向かっていた。
千穂は踏ん張る。
でも所詮か弱い女の子だった。
『千穂!』
磐城君が百合子の手を振り切って、千穂の腕を掴もう駆け寄った。
もう少しで届こうとした時に、百合子が磐城君を追った。
強引にでも磐城君を墜とす気らしい。
私はもう一度手鏡を握り締めた。
千穂は磐城君が差し出した手を拒んでその手を百合子に向けた。
『千穂!?』
百合子が慌てていた。
『磐城君……』
千穂は目に涙を溢れさせながら百合子と屋上から堕ちていった。


