校則では化粧は禁止。
でも殆ど帰りにメイクしてから遊んだいた。
だから贈ったんだ。
でもみずほは、口紅もつけなかった。
せいぜいほんのり香るリップクリーム位だった。
俺の唇にもほんのり香るリップクリーム。
みずほの移り香……
俺はそれを隠そうとして、唇を噛み締めた。
みずほの落ちていた近くの植え込みの中にあったコンパクト。
それが何を意味するのか?
それは死ぬ間際までみずほが見ていたと言うことだ。
俺はそのコンパクトを開けて愕然とした。
化粧パフの上の鏡面に、赤い口紅で《死ね》と書いてあった。
(やっぱり……自殺なんかじゃない!)
俺はもう一度、屋上を見上げた。
其処に集まっているクラスメートを見るために……
(いや自殺か!? もしかしたら虐めによる……)
あいつらの平然とした顔を見てそう思った。
(何かがあったんだ)
でもそれが何なのかが解らない。
俺の直感では、自殺とは考えられなかったのだ。
ただ、それを信じたいだくなのかも知れないけど。
でも殆ど帰りにメイクしてから遊んだいた。
だから贈ったんだ。
でもみずほは、口紅もつけなかった。
せいぜいほんのり香るリップクリーム位だった。
俺の唇にもほんのり香るリップクリーム。
みずほの移り香……
俺はそれを隠そうとして、唇を噛み締めた。
みずほの落ちていた近くの植え込みの中にあったコンパクト。
それが何を意味するのか?
それは死ぬ間際までみずほが見ていたと言うことだ。
俺はそのコンパクトを開けて愕然とした。
化粧パフの上の鏡面に、赤い口紅で《死ね》と書いてあった。
(やっぱり……自殺なんかじゃない!)
俺はもう一度、屋上を見上げた。
其処に集まっているクラスメートを見るために……
(いや自殺か!? もしかしたら虐めによる……)
あいつらの平然とした顔を見てそう思った。
(何かがあったんだ)
でもそれが何なのかが解らない。
俺の直感では、自殺とは考えられなかったのだ。
ただ、それを信じたいだくなのかも知れないけど。


