自分にうそつき

え…。
「好きだし、好きじゃなくても、遊んでるより役に立つでしょ。 」
今度こそ言い放ってから背を向けて歩き出す。
「オレ、如月颯人! またな! 」
『またな』って…。 こんな奴とはもう会わないし。
そう思いながら帰り道を歩く。


眠れない。今日は勉強も手につかなかった。
あの男子の、『そんなに勉強好きなのか? 』という言葉と、その後一瞬沸き立った疑心。
『好きじゃなくても、遊んでるより役に立つでしょ。』
というのは、世間的にも本当のこと。