「別に大丈夫です。 」
愛想のない声。 本当に大丈夫なんだし愛想を振りまく必要もない。
帰ろ。 もうすぐ門限だし。気分転換どころか、ストレス溜まる。


うっそ! 生徒手帳がない! まさか公園で落とした?
ブレザーを脱いで気づく。 最悪だ。
新しいの用意してもらわなければ。


次の日。
「分かりました。 ありがとうございます。 」
放課後、生徒手帳のことを先生に話して、帰る。
校門まで来ると、見慣れた人影があった。