そうだよね。 私だって、元々は高校2年生の女子だもん。
別に、神様に特別な才能を与えられたわけでもない。
だから、私も如月と同じ普通の人間なんだ。
だから、『勉強だけやるのははイヤ』っていう自分の意見を、言えるはずなんだ。
「お母さん! 」
ドアを開けて、下の階へ駆け下りていく。
「唯…。 」
「あのさっ…。 」
「ちょっと待って。 お母さんから先に言わせて? 」
え…?
「唯は…今まで無理してたの?

「う、うん…。 」
「なんで? 」
い、言っていいのかな…?
「お、お母さんの期待に応えるため…。 」