「母にどう言えばいいかが分からない。 だって、今まで面倒見てくれたもん。 反対とか…。 」
「『母』ってやめろ。 そう言えって教えられてんだろーけど。 それより、本当にそれだけの理由か? 」
なんで? 何でそんなに私の心を読んじゃうわけ?
「それだけなわけ無いじゃん。 怖いの! なんて言われるか! それこそ『今まで面倒見てきたんだから! 言うこと聞きなさい! 』って言われそう。 」
「簡単じゃん。 今までオレに言ったこと、そのまま言やーいいじゃん。 」
「あのねえ…! 」
今まで何聞いてたの! 怖いって言ってんじゃん! っていうか…
「如月はなんて言ったの!? 」
「あん? オレは『サッカーが好きだからサッカーをやりたい』つったよ。 」
そんなんで賛成されるわけ無いじゃん…!
甘すぎだよ!!
「もちろん反対はされたっつーの。 でも反対を押し切ってでもやりたかったんだ。 」