「ほい。 」
近くのカフェに入って、ココアを奢ってくれた。 席に座り、聞く。
「で、如月の過去ってなんなの?」
如月は、なんでこんなに自分を持っているのか。
それに、私に言った『オメーに、後悔してほしくなかったから。』の意味。
「オレな、最初はバスケやってたんだ。 」
「バスケ? 」
「そう。自分の意志じゃなくて、親がバスケのコーチやっててさ。『お前もやれ』って、半強制的な感じでやらされたんだ。 それが4歳。 当然断れなかった。 まあ、親がバスケやってるからサッカー以外の他のスポーツをそんな知らなかったのもあるけど。 」
「でも、それは…」
「そう。しょうがない。 そんなこと考える年齢じゃねーから。 」