あれから毎日の様に荻野さんは同じくらいの時刻にここに花束を持って来てくれる。 そしてその度に荻野さんが話をしてくれた。 私の知らない事を荻野さんが教えてくれる。 それが私にとって唯一の楽しみだった。 「いつもありがとう。」 「いえいえ、ここにいても退屈でしょ(笑)」 「荻野さんはとても優しいのね」 「そんなことはないよ(笑)」