その言葉を最後に電話は途絶えてしまった。



…そうだ。俺は…馬鹿だ。


愛の様な特別思いやりのある人じゃない。
人の心なんて読めやしない。

だからそれが怖くて、1つ1つを大事にし過ぎたんだ。


愛はいつも自分から進んでいた。
何事にも恐れずに。

でも本当は…とても苦しいんだ。

俺みたいに逃げてばかりじゃなくて、立ち向かおうと必死だった。


胸が苦しい。
俺はずるいから罰を与えられたんだ。



俺は何も買わず花屋を出た。