愛は…俺のせいで悩んでいたのか。

俺が素直になれなかったから。


「俺、愛に合わせる顔がない…」


「荻さん、それがダメなんですよ!!そうやって相手の為とかで一歩下がるのやめましょう!?」


「…っ…」

「荻さんが辛いのは分かります!でも荻さんが前に進まないでどうするんですか!また同じ繰り返しですよ?!良いんですか!」


…そうだな…そうだよな…。

俺は怖くて動けなかった。
いつもドアの向こうから愛が来てくれた。
いつも笑ってくれた。側にいてくれた。


今度は俺が迎えに行く番だ。