「体は大丈夫か?」


「まぁまぁよ」


洋斗はフルーツの詰め合わせをテーブルに置いた。



「りんごどう?」


「いらないわ」



「ごめん、気が向いたら食べてね」




真っ赤なりんご。



それはあの日を思い出す色だった。