「いえないんだ」
 と鈴木。
「仲間に対して隠し事は良くないぞ。酒の席で吐かせてやる」
 中村はポンとお腹を叩いた。
「大した研究ではないんだよ。時期が来たらいうさ」
「その時期はすでに来てるから研究してるんじゃないの?」
 鈴木は鋭い眼光を放ち、鋭い指摘をした。
「何事も捉え方次第だよ」
「曇りなき空が頭上に広がっているのに、アオイの心は曇ってるな。相変わらず何を考えているのかよくわからない」
「だから友達がいない」
 とアオイは苦笑した。