ルームナンバーは301と印字されていた。となるとここは三階ということになるが、僕がエレベーターを降りたのは十三階であり整合性が取れない。僕は絨毯の上を歩いて長い廊下に飽きていて思考が朦朧としていたのだろうか。方向感覚を見失い今を失いかけている。砂漠に迷う旅人のように。
「もしかして疲れてるの?」
シルエット女性は一瞬で物を錆びつかせるような声でいった。
僕は背筋を伸ばし、「そんなことはない」といった。
「もしかして疲れてるの?」
シルエット女性は一瞬で物を錆びつかせるような声でいった。
僕は背筋を伸ばし、「そんなことはない」といった。


