早歩きで新しい教室に入る。


ちょっと待った
まだ空席多いんだけど。




「おはよ〜、瑠衣。同じクラスでよかった」


1年の頃から一緒にいる鈴木愛。


「てか、何か急いでたみたいだけどどうした?」


『遅刻しそうで…』

肩で息をしながら言うと思っていなかった言葉がかかってきた。


「え、50分からだよ?」


今の時間は8時30分
私はショックの余りフリーズしてしまった
今までの努力…
少しくらい髪巻けたじゃん…



「さすが瑠衣〜」

爆笑して言う愛