「えええーー!!!」

合格祝福会も終わりに近づいた頃、親たちが予想外のことを発表した。

「な、なんでハウスシェア!?」

そう、新しい高校に通うのに、高校の近くで家を借りて、ハウスシェアしろ、と。

「だってねえ、下宿ってそうそうないしお金かかるし、なにより怖いでしょ」

口を開いたのは鞠奈のお母さんだった。

「シェアハウスなら5人で住めるし安全よね」

「うちの所有してる小さい一軒家に住んでもらうわ」

そう、言ったのは紫苑のお母さん。さすが金持ち。

「ね?異論ないでしょう」

最後にうちの母さんに威圧的に言われた。

はいっ、断りませんよ。鞠奈と一緒に住めるなんて天国です。

でも…その面で言うなら俺らと一緒に住んでる方が鞠奈危ない気が…自分もなにしでかすかわからないしね。