藍理「逆ハーて憧れるよね」

昼休み中ご飯を食べている時急にあっちゃんがそんなことを言ってきた

貴「逆ハー?女性を大勢の男性の人が取り合うってやつ?」

藍理「そう!それ!」

ビシッと人差し指を私に向けてきた

貴「人に指をささないの」

藍理「一度で良いからイケメンに取り合いされてみたいものだよ」

完璧にスルーされた…

貴「でも逆ハーなんてされた人いるの?」

藍理「ぅっ…痛いとこつくよね……ゆっちゃんって」

貴「だって見たこと無いんだもの」

藍理「例えばあの子」

あっちゃんが入り口で二人の男子と話している女子を指さした

貴「だから指ささないの」

藍理「あ~いうの逆ハーじゃない?」

貴「イケメンでも性格が悪ければアウトだよ」

私は食べ終わったお弁当の蓋を閉じながら言った

藍理「ゆっちゃんは真面目だから彼氏出来ないんだよ」

貴「うっ…傷付いた~」

藍理「あははごめんって」

貴「別に大丈夫だよ」

何時ものやり取りが面白くてつい笑ってしまった

藍理「でも実際は逆ハーなんて」

貴/藍理「「ないよねぇ…」」

二人の声があった

藍理「現実はそんなに甘くないって事だよね」

あっちゃんが大袈裟に肩を落とした

貴「いいじゃん彼氏いるんだから…」

藍理「あっ…バレタ?」

笑いながらそう言ってきた

貴「リア充爆発」

藍理「うわぁぁぁまだ死にたくないぃぃぃぃ」

貴「笑いながら言っても説得力ゼロだね」

藍理「それもそうだwさぁて次なんだっけ?」

貴「数学」

藍理「さぁぼぉりぃたぁい!!」

貴「はいはい行くよ~」

逆ハーを信じていない私に…まさかあんな出来事が起こるなんて

知るまで後一時間