キミに恋の残業を命ずる

田中さんはわたしが嫌いなんだ。
だから理不尽に仕事を押し付けて、やめさせたいんだ。

なのに課長のおかげでわたしが最近乗り切るようになってきたからますます面白くなくて、それで仕打ちが激化しているんだ…。



ツンと鼻が痛む。
けど唇を引き締めて耐える。


負けないぞ。


でも…本当にわたし独りで、どうすればいいんだろう…。



「ひどいもんね。田中の横暴は相変わらず」



不意に声がして振り向くと、入口に女の人が立っていた。