結局帰ってこられたのは夕方、陽が沈みかけている時間だった。
今日の冒険で、彼はこの街の住人とは親しい仲だということが判明した。
私の首には彼からプレゼントしてもらった金色の猫の首飾りが嬉しそうにかかっている。
私が「トイフェルみたいだね」と言ったことから始まり、「僕がいなくなった時の代わりね」と、彼は首飾りを私の掌にそっと置いた。
…不吉なことを言う…
そんなことにはなって欲しくないと願いながら、その可愛いアクセサリーを受け取った。
私の世界にはもうトイフェルしか居ないといっても過言ではない。
私の命は彼の為にあり、彼の命は私の為にあるのだから。
それだけではない感情が芽生えている気がしたが、目を瞑る。
そんなことは無い、と。
今日の夕御飯はカレーを作ろうと思う。
トイフェルが手伝うと言ってくれたので、二人でキッチンに立った。
