「私の体の変化について知っていることを全て吐け。さぁ。」

彼の前に腕を組み、仁王立ちする。

いくら自分に関心がなくとも、少々自分の体が不気味なので、はっきりさせたかった。

さっきのように気が動転しないように気をつけながら、彼に問いただした。

「? 変化?何か変わったかい?」

…?

「いや、もともとこんな髪の毛と目じゃなかった…」

「僕が君を目視したときにはその髪色と目だったよ? アルビノ体質は珍しいから吃驚したけどね。」

彼は「あ、そんな理由で嫌いになんてならないから」と付け加えた。

彼と目を合わせたのは、体がふわふわしていたあの不思議な空間の時だ。と思う。

その時にはもう既にこの姿だったと…

この場にいる私や彼のせいで起きたことでは無いことを確認すると(どうにもならないことを確認すると)、疑問を解消することはしなかった。

別に死ぬ訳じゃないし。

目立つから面倒というのはあったが、アルビノ体質は特別能力が強くなる傾向にあるとか。

願ったり叶ったりではないか。

早く自分の能力について試してみたい気でうずうずしていたが、最初の目的である、「街に出る」は達成していない。

色々なことがあったため、時計の長針と短針は空を指そうとしていた。

街に繰り出すがてら、お昼ごはんも済ませてしまおうという計画に至った。