「あ、おーちゃん、おはよう!」 朝、靴箱でおーちゃんに会った。 張り切って声をかける。 「おはよう」 ちゃんと、返してくれた。 嬉しい。 嬉しくてにやけた顔を俯かせる。 おーちゃんはすっと歩いて行こうとする。 「待って、私も一緒に」 慌てておーちゃんの隣に並んだ。 迷惑、かな・・・。 「いっても、いい?」 不安になってそう尋ねた。 おーちゃんはちらりと私を見る。 「うん」 短くそう答えた。 よかった。