「誰がそんな事言ったの」 「え?」 誰がって・・・。 「おーちゃんが言ってた・・・けど」 その言葉に、秋人くんは一瞬目を見開く。 「・・・弟なんて、思ってないくせに」 ボソッと呟くと踵を返し歩いて行ってしまった。 呼び止めようとしたけど、そんな雰囲気ではなく私は去っていく秋人くんの背中を見送った。 どういう意味・・・? なんだかつくづく凹む。 私って、おーちゃんの事なにも知らない。 遠いよ、おーちゃん。