「亜子・・・さっきは、ごめん」



放課後になって帰る準備を整えて鞄を肩に下げる。
そんな時、躊躇いがちな声が届いた。




「まぁちゃん・・・?さっきって?」



なんかあったっけ?
首をかしげながらまぁちゃんを見る。




「くじの事・・・。私のせいで空気悪くしたのに・・・、助けてくれたでしょ」

「・・・あ、ああ!違うよ!あれは、本当に私が交換してほしかったからで、そんなんじゃないよ。ちょうどよかったなって、助かったんだから」




笑ってそう答えた。




「でも・・・」

「ほんと、気にしないで。ね?一緒に帰ろう?」



嫌われたくない。
そう思ってることなんて、気づかれたくない。


そんな、汚い自分・・・。