「まぁちゃん、言いすぎだよ。ごめんね、でも、よく知らないのにいろいろ決めつけるのはよくないと思うから」



私は慌てて取り繕うようにそう言う。
まぁちゃんは立ち上がって教室を飛び出して行った。

女の子たちは不機嫌そうにそっぽを向いてしまう。
空気、悪くなっちゃった。

どうしよう・・・。




「ご、ごめんね。あの、まぁちゃんも、悪気があったわけじゃないから。ケンカしたいわけじゃなくて・・・あの」

「うるさいな。別に、どうでもいいし」

「・・・うん、ごめんね」




きつい言葉に胸がキュッとなる。
ドクン、ドクンと心拍数が上がり、冷や汗が。


だめだ。
違う。
大丈夫。


あの頃とは、違う。




私は、教室を飛び出したまぁちゃんを追いかけて教室を出た。
どっちに行ったんだろう。

探さなきゃ。
探して、ごめんねって、謝って。


それから・・・。